講演会 「今に残る日本軍細菌戦による傷痕」

日本軍は、中国湖南省常徳地区で1941年11月細菌戦攻撃を行いました。
これによって、ペストが常徳だけでなく、周辺の村や農村地域、さらには他の省にまで広がりました。ただ、この細菌戦の「被害」は長い間中国国内でも知られていませんでした。まず、この細菌戦がどのようなものであったか、そのために地域住民の生活がどれほど変わってしまったか、現在にまでその「傷痕」が残っている実態について、お話を聞きます。これが、日本が中国にたいして行った「侵略」戦争の現実です。日本の戦争責任について、私たちが為すべきことについて考えたいと思います。さらにこの「被害」が公的に語り継がれなかったことの意味についても考えたいと思います。そのことから、民衆(国民)と国家の「戦争」物語についても、考えられたらと思います。

講師 聶(にえ) 莉莉(りり)先生(東京女子大学教授)
   『中国民衆の戦争記憶-日本軍細菌戦による傷痕』明石書店
日時 9月18日(木)   1時半~3時半資料代 300円  
チラシはこちら→9.18集会
場所  矯風会館三階 集会室
共催  キリスト者遺族の会・日本キリスト教婦人矯風会