2018年12月27日死刑執行に強く抗議します

矯風会は12月27日に岡本(河村)啓三さんと末森博也さんに死刑が執行されたことを強く抗議し、死刑制度の廃止を求める抗議書を法務大臣に提出しました。 抗議書はこちら→2018年 12月27日                      法務大臣 山下 貴司様                                               12月27日に大阪拘置所で岡本(河村)啓三さん、末森博也さんに      死刑が執行されたことに強く抗議し、死刑制度の廃止を求めます。 私たち日本キリスト教婦人矯風会は創立以来132年、平和と人権が尊重される社会の実現を願って活動を続けてきました。どんな人の命も等しく尊重されるべき立場から、矯風会は死刑の廃止を求めて度々要請してきました。 人の命を奪う加害者の行為は決して許されるものではありません。被害者の無念、ご遺族の悲しみ、苦しみは私たちの想像を超えるものだと思います。また、事件が社会に与えた衝撃の大きさも忘れることはできません。しかし、国家が生命を抹殺する死刑によって、罪を犯した人を排除するだけでは解決になりません。死刑が犯罪の抑止力にもなっていません。だからこそ世界各国は、死刑廃止を選んでいます。 第二次安倍内閣になって36人もの多くの死刑執行が行われたことは、世界の趨勢とかけ離れています。 2017年末の統計で法律上及び事実上の廃止国は142ゕ国、存置国は56ゕ国です。先進国の中で国家が積極的に死刑を実施している国は日本だけです。この一年間で15人も執行したことは、まさにそのことの証明になってしまいました。 特異な国とみられている日本は死刑制度について真摯に向き合って見直し、あらゆる意味で残虐な死刑の執行停止をしてください。 死刑制度廃止を真剣に検討することを要望します。                     公益財団法人 日本キリスト教婦人矯風会